来世を守る夢  ④危機

麻里子が仕事の都合で、会う約束をしていた時間に頻繁に遅れるということに対して哲郎はさほど気にもしていないし、仕事なら仕方ないと思っていたのだが、無意識に不満を募らせていた。仕事とはいえ、別の男と会うために送れるということが続くと、どうしても嫉妬を感じてしまう。哲郎はそんな自分が嫌で仕方なかった。
その一方で、哲郎が私に不快感や嫌悪感を持っているということは無く、むしろ離れがたいような感情が芽生えていた。
麻里子にしても、哲郎を一番大切に思いつつ、私を放っておけないような感情があり、ついつい哲郎を後回しにしてしまうようである。その結果、3人で会うことが次第に増えていった。
麻里子と哲郎の関係がギクシャクする原因が私と言うだけなら私が消えればいいだけであるが、現状で彼らをつなぎとめているのは私である。非常に難しくて面倒な状況である。

両親と兄弟の上位存在もこのところいろいろと働きかけているようである。哲郎との関係がかなり悪化しているようである。そんなある日、麻里子はリアルな夢を見たらしい。一つは『白い光に包まれた人物が、”将来を共にするべき人が誰かわからなくなったとき、そうするべき人が現れる”と言う言葉を残していった夢』、そしてもう一つは『(夢の中での)親しい人から”あなたの運命の人は〇〇(私の本名)と言う人”と告げられる夢』だそうである。
それ以来、麻里子の気持ちは私に向かいつつあるようだが、非常に不味いことになった。

その頃、私の体調はあまりすぐれなかったのである。
昼間から激しい疲労を感じて、気が付いたら眠ってしまうことが時々あった。
そんな転寝で見た夢の中で、私は上位存在から説教されていた。

まったくお前はアホか?事情を説明してわかってもらえるように努力したら手っ取り早いのがわからないのか?勝手に『事実を知られたらダメ』設定を作るな!
あと、言っておかなければならないことがある。今回の件で、お前の世界の進む方向が定まったら、お前はこの世界で死ぬ。ただし、お前がこの世界で生きていく決心を決めたら死ぬことは無い。この世界の住人となる。自分の世界の方向を決めるのはお前の自由だ。


体調が悪いという事は、私の世界の方向が決まりつつあるということだろう。
このままダラダラしている訳にはいかない。

その翌日、麻里子が原稿を取りに来た。
原稿を手渡した後、雑談をしていた時に私の意識が途絶えた。



今回もそうであるが、何か意味ありげな夢を見たあと、それを何かの形で表現させるために、意識の中でその夢の記憶が暴れ回ることがある。
今は、ブログで垂れ流すという(迷惑な)手段があるので、対処しやすいが、それでもいったん出口を作ってしまうと、忘れていた部分が次々にあふれだしてしまう。
それが意識に残っている間に書かなくてはならない。
とても疲れるのであるが、どうしてもやめることができない。
困ったものである。
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