古代中国

昔から古代中国が気になっていて、三国(魏、呉、蜀)以前の歴史小説を好んで読んでいた。
あと、『西域』と呼ばれていた地域も気になっていて、これらの地域や時代に前世があるのだと思っている。
おそらく、前に書いた『風の音を聞く男』は『西域』でのことだと思うのである。

さて、私の前世カードの結果であるが・・・

報われない愛
戦争と戦い
農場


である。

そこにどんな前世があるのか、しばらく考えていた。
先日見た夢はそれを暗示させるものではないかと思うのである。

周王朝の支配力が衰え、各地の諸侯が領土争いに明け暮れた春秋・戦国時代。
その頃の前世として、戦国時代に活躍した『孟嘗君 田文』であったことをロッドで調べたことがあった。
この夢で見たのはその100年ほど前。
春秋から戦国時代に移り、戦乱は殺伐さを増して庶民の暮らしは『塗炭の苦しみ』と言われるほど過酷な時代であった。

私は魏の片田舎の村に、農家の三男として生まれ、幼いころから畑仕事をしていた。
ある日、魏で遊学していた学者に出会い、彼の下で働き、学ぶことになった。
その学者は、『雑家』に分類される教義を持ち、『墨家』に近い思想を持っていた。
何よりも仁と義を重んじた。
20年近く経ち、私はその学者の後継者として頭角を現していた。
その間にも諸侯たちは領土争いを繰り返し、庶民は踏みにじられ続けていた。
諸侯たちにとって、理想的な平和とは自らが『覇者』となって戦乱を調停するということであり、庶民たちはそのための駒でしかない。
私は、庶民たちを救うことがひいては祖国のためになると信じて、そのために学問にはげみ、政策として昇華できる見込みを得て魏の王のもとに『説客』として、自分の政策を論じた。
私にとっては『民あっての国』であり、王にとっては『国あっての民』である。
私の政策は『妄言』と見做されて追い返された。
その後、諸国を『説客』として巡って遊説を続けた。
私にとって、国王や諸侯への遊説は『戦い』であり、それを支えたのは乱世への怒りであった。その裏にあるのは理想とする世界に対する希望と、自分を風汲めた庶民に対する愛情であったが、晩年になるまでそれに気づかなかった。
長い遊説生活の末にそれに気付いた。

戦乱の中心から外れた位置にある大国である楚の田舎に移って自給自足の生活を始めた。
温暖な気候のおかげで飢えることなく暮らしていき、難民・流民が集まり、一つの社会を形成するようになった。
そこで教場を開き、自分の持つ学問と政治思想を教えつつ助け合って暮らした。
一生をかけて救えたのは、その数十人の人たちだけであった。


かなり長い夢のようであったが、ほんの数時間の夢であった。
数十人しか救えなかったというよりも、自分のできることはやり切ったという満足感と、後は次の世代にゆだねたという感覚が残っていた。
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