友人Y ①

友人と言ってもいろんな種類がある。ただの遊び相手から苦悩や悲しみまでを共有した親友に至るまで。

10代の後半を共に過ごした友人Yのような友人とはこの先の人生において2度と出会うことはないだろう。


私は中学を卒業して、自宅の最寄り駅から私鉄の急行で30分ほど離れた高等専門学校(いわゆる高専)に通っていた。Yは同じ沿線の、学校から数分の駅近くに住んでいて、自転車で通っていた。

Yと私は出席番号が近く、体育でのチームスポーツにおけるチームや各種学生実験での班分けで行動を共にした。

私もYも貧困層ではないもののお世辞にも裕福とも中流ともいえない家庭に育った。そして両親との折り合いが悪いことも共通していた。

Yの母親も私の母親も私たちを虐待したわけではない。むしろ愛情をかけていたのであるが、それが私たちの求める物とはかけ離れていただけであった。

そして、私たちは高専を卒業したら親元を離れたいと思っていた。


私は要領がよく、要点をつかむのが得意だったので、さほどまじめな生徒ではなかったが成績は常に上位5番には入っていた。一方で、Yは私の何倍も真面目であったのだが不器用で中程度の成績であった。しかし、学んだことが本当に身についていたのはYのほうだったのだろうと今でも思う。


高専の4年になると、真剣に進路を考えなければならない。お互いに語り合った将来の夢は、より現実的なものとして考えることとなった。

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