風の声を聞く男③

シャーマンは部族の旗印とも言える守護神との橋渡しをする存在である。
だから、戦の時には真っ先に狙われる。
自分の身を守るためにはそれなりの強さが求められる。
今のシャーマンは自分を守ることは無い。
影のように付き従う『石の拳』がシャーマンを守り抜くのだ。
『石の拳』とシャーマンの間に何があったのか知るすべはないが、シャーマンが光を失った原因が『石の拳』のようだ。

私が生まれてこの方、部族を揺るがすような戦は無い。だからこれは私が生まれる前のことである。
『石の拳』は自らの強い拳を武器に何人もの敵をなぎ倒したらしい。
『石の拳』は語った『俺の拳のほうが、相手の武器よりも早い。俺の拳は相手の武器よりも硬い』

『石の拳』闘い方や身を守るすべを徹底的に教えられた。
だがそれは万全のものではない。
『石の拳』は言う。『勝つか負けるかは人が決めるものではない。神が決めるのだ。だから生きるも死ぬも神の意志だ』

シャーマンから聞いたことがある。部族ごとに守護神がいて、守護神たちの長とも言える神がいる。
戦の勝ち負けを決めるのは神の長の仕事なのだ。
だが、私たちの力が及ばなかったら、神の長の意志は実現されない。
生きるとは神の長の意思を全力で形にすることだ。
そのためにここにわしがいて、お前がここにいる。


今朝は少し寝坊した。
起きれなかったのだが、それは昨夜は眠りが浅く1時間ぐらいおきに目が覚めたからである。
短い夢を見たが、私が母親から1週間の留守の間に自分が住んでいる借家の番をしてほしいというものであった。
ガラクタだらけのその家から、私は出ることができなくなった。
閉じ込められたからではなく、自分の意思でそうなった。
ガラクタの中には自分の、思い出の詰まったもの(今は無くなっていたり、どこに行ったか分からないもの)ばかりであった。
それを片づけることもなく、整理することもなく、その家に囚われている。
そして、誰かの気配を常に感じて気持ち悪く思う。
それは先週末に襲われた、喪失感を別な角度から見せられたのだと思ったのだが、これを考えるためか、その夢から覚めた後はしばらく寝付けず、思考がその夢から離れなかったのである。
そして、『風の声を聞く男』の夢もどこかでつながっているのかもしれない。
そして、この途方もない喪失感が解決されることを願いつつ書き進めている。今はどうなるのか予測がつかない。

そろそろ出かけなければ遅刻する。
今回はここまでにしようと思う。
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