アブナイ活動

私の前職場も今の職場も工場と連動した研究所である。
当然の流れで安全活動には重点が置かれているのである。

安全活動そのものは不可欠で重要なものであるが、それを生業とする組織ができて大掛かりになってくると雲行きが怪しくなるのである。元々、指差確認は静から動、あるいはその逆など、状態を変えるときに確認しつつ、その対象への注意力を高め、意識を覚醒させるための手法である。そこまでは良いのであるが、指差確認の正しい方法があるらしい。

確認対象に正対して注視し、不動の姿勢をとる。
右手の人差し指を立ててひじを90度に曲げ、指が耳の高さに来るように腕を上げる。
確認対象に向けて腕をひりおろし、肘を一直線に伸ばす。
同時に『○○ ヨシ!』と、周囲に聞こえるような声量で、はっきりと呼称する。


なんかこんな感じで手順が決められていたのを覚えている。
刻々と状況が変化し、それに対応しつつ操作をするような職種に対してこれは無いということは、よほどの莫迦でなければわかることであるが、安全活動にどっぷりと漬かっていたら目がくもるようである。
本質よりも行動や行動様式が重要になってしまっていることに気付かないようである。
客観的に、デンジャラスな宗教団体と区別がつかないのである。

最近の流行はリスクアセスメントで、この手法は危険性を数値化することができるので、うまく使えば悪くないのであるが、その由来に若干ツッコミどころがあり、考えるべきことがある。
もともとは、保険会社の保険料の算定のために考案されたもので、危険性と言うよりも『危険性が現実化した時、その被害を数値化(要はお金)する』ための物である。
だから、有る危険性の高い作業の頻度が低ければ、総合的に危険性は低くなる。
だがしかし、滅多にしない作業は習熟することが難しいので、あるいは練習していても滅多に本番は無いのでうろ覚えのぶっつけ本番に近いことになり、却って危ないのである。

前職場で、数年間部署の安全委員と言うものをやっていた頃、そのことを指摘し続けていた。
安全関連の業務を担当する部署は『安全教の信者』になってしまっていたので、『安全さま』のお墨付きを受けたその手法を公然と批判する私は危険分子に認定されていたようであった。
そして、同僚たちからは

史上、最も危険な安全委員

の称号を与えられていた。
余談ではあるが、隣の部署にいたのは『史上、最も危なっかしい安全委員』であった。

今朝、何の脈絡もなく、このことを思い出したのであるが、物事を盲信する人たちを生み出すか集めるかする組織経団体って、何なのかが気になるのである。組織ができて、それなりに人が集まると、そこに意識のようなものが形成されて魂に似たものができるのだろうか?それにも魂の年齢のような特徴なり傾向なりがあるのだろうか?
あるいは、そこで中心的になる人たちの魂の年齢が関係するのだろうか?

考え始めるとキリがないのである。

このところ、本業でかなり疲れが溜まっていて、かなり遅く起きて非常に空腹だったのである。
朝飯(と言うか、限りなく昼飯に近いのだが)を食べながら思いつくままに書いていて今に至るのである。
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おぉ!新しい!

山本七平は「なんだか分からんけど、日本人を縛ってしまう、抗いがたい力」を「空気」と名付けた

一夢庵さんは「魂」と名付けた

「魂」の方が3次元を越えて、現象を解析できそうな気がする

今日のマサトさんの記事でも
バシャールが「ひとつにまとまろうとする傾向」に言及していて
マサトさんはそれを「日本人」と解釈していた

日本人の集団にいつの間にか形成されてしまう「魂」の考察を
続けていただけるとありがいなぁm(_ _)m

Re: おぉ!新しい!

思いつくままに何かあれば投稿しようと思います。
ツッコミよろしく。

トップの影響

「危険な」安全委員と「危なっかしい」安全委員の違いに笑ってしまいましたw

ぐれんかぐれん関係のブログか忘れましたが、
組織に所属する人はその組織のトップの人の意識に
多かれ少なかれ影響を受けているという記事を読んだ記憶があります。
その理論で行くと、トップの人が盲信的だから
そこに属する人はその影響を受け、盲信的な組織になっていく
ということかな、と思います。
とはいえ、影響をモロに受けるのは「無」の人だと思いますが。

Re: トップの影響

概ね盲信的な組織を支えるのは『無』の人で、引き継いでいくのも『無』の人
だから2代目以降は理念もなく、成長・発展もないのだと思います。

危険な安全委員エピソード
クラフトナイフ(https://www.monotaro.com/p/0220/1403/?gclid=CNbz0pHcrs4CFYKWvAodSFgFhA&utm_medium=cpc&utm_source=Adwords&ef_id=VOgFkwAAADXjyRGY:20160807065335:s)を使って段ボールの梱包を解いていた人が勢い余って自分の太ももを切ってしまったという災害があり、『クラフトナイフの使用禁止(事務用のカッターナイフの使用は可)』の措置が取られたんですが、現場作業で厚さ数ミリのポリエチレン製のホースを切る作業があり、事務用カッターでは刃が折れたりしてかえって危険であることを説明したが取り合ってもらえませんでした。
仕方ないので、そのホースとクラフトナイフ、カッターナイフを持って安全部署に乗り込み、実際にどっちが危険か試させました。『カッターナイフでは切りにくい』と訴えたのを『工夫すれば問題ないと言い切ったんだから、その工夫を見せて欲しい』と言い張り、泣かせてしまいました(大の男を)。
その上で、1個数万円するホース切断用の工具を現場部署ごとに購入させました(実はこっちが目的。しかも安全部署の予算で)。
893まがいです。

多くの人は

形(行動)を真似するが、その意味を考えないですね。
まるで小中学生のようです。
つまり魂の年齢が低いのかな、と思います。
そこで異を唱えても、その言葉を理解しないので
「その集団では誰も何も考えない」ことになり
その結果、私の県の大学の医学部の病院のようになり
患者が多数死んでも、それを「誰も不思議に思わない」という事態に。
その結果は多分国からの援助?は大幅に減らされるか無くなり
医学部の経営が大変になることでしょう。
思考力が無いとそうなりますね。

Re: 多くの人は

個としての魂の年齢が高くても思考力が弱ければ、集団のレベルに呑まれるんですかね?
集団の一員になったとたんに行動のレベルが下がってしまう人は少なくないと思います。
少なくとも私の周りについてですが。
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一夢庵(M2)不便斎

Author:一夢庵(M2)不便斎
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