固液抽出

固体の可溶性成分を溶かし出す操作を『固液抽出』と言う。
例えば、オリーブオイルなどの植物油は大別して圧搾法で得られたものと抽出法で得られたものとがある。
圧搾とは力をかけて搾り取ることで、この方法で得られたものは主に食用として用いられる。
一方、抽出法とは植物油よりも沸点の低い有機溶剤で固液抽出したものを濃縮して有機溶剤を除去したものである。
この方法の場合、どうしても有機溶剤が微量に残留してしまうのである。
残留量は臨床試験に基づいて、安全とされるレベルであることを確認した『基準値』よりも低い値であることが求められる。
ちなみに、昔はノルマルヘキサンを使った抽出法で得られた油も食用として出回っていたが、慢性毒性として末梢神経への毒性が見出されたことから(化学的に同種の一連の物質では特異的)、今は抽出法ではほかの溶剤が使用されている。

さて、身近なところではお茶やコーヒーを淹れるという作業が固液抽出にあたる。
私の家ではコーヒーはもっぱら中細引きの豆を買い求め、ペーパーフィルターで淹れている。
いくつかのサイトでおいしいコーヒーの入れ方について解説されているが、私が実践しているのは以下の3点である。

①淹れる前にお湯で20秒ほど蒸らす
②円または渦巻きを描くようにお湯を注ぎ、アクが流れ落ちないようにする。
③空のコップを用意しておき、必要な量のコーヒーが入ったらフィルターごとコップの上に移す
→フィルターから落ちてくるコーヒーの最後の部分にはどうしてもアクが混入するので、飲む部分に混入させないためである。

①、②については一般に言われていることである。③はあるコーヒーの販売サイトで知ったことである。実際にやってみるとコーヒーの味がすっきりとしている(ように感じる)のを実感したのである。

コーヒーを淹れるときに、ある実験をしてみた。

コーヒー抽出実験①
ペーペーフィルターの上限までお湯を注ぎ、ペーパーフィルターの容積の1/3程度になったらお湯を上限まで補充する。これを繰り返してコーヒーを淹れる。

コーヒー抽出実験②
ペーペーフィルターの容積の半分程度までお湯を注ぎ、ペーパーフィルターの容積の1/3程度になったらお湯を容積の半分程度まで補充する。これを繰り返してコーヒーを淹れる。

現在、100%の確率で②のほうが『濃く感じる』という結果が得られている。これは抽出効率の経験則とも一致する結果である(ただし、実験対象は家内一人だけであるので、精度や一般性は定かではない)。

最後にお願いである。これはあくまで『お遊び』の範疇である。①と②では変わらなかった、あるいは逆に感じた方がおられた場合、笑ってすましてほしいのである。
また、私や家内の知人の方でこの記事を読まれた方は家内には、このことを知らせないでほしいのである。
そして、何より『その抽出の経験則って何ですか?』などの質問をどうかしないで欲しいのである。それは私にとって『バルス!』の呪文ほどに恐ろしいものだからである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ぢゃぁ、空気を読まずに^^

え?アクって何?^^

渋柿の渋みたいの?
スーパーで買ったアンキモを
そのままなべに放り込んで食ったときの
おぇ!ってな感じ?

かつきちんところは
「アクをすくう」という概念がありませんでした^^:
料理番組見てても、いったい何をやっているんだろうと
味に変わりなかろうが、と^▽^
ぽけ~っと見てました

Re: ぢゃぁ、空気を読まずに^^

コーヒーを淹れるときに表面に浮いてくる泡のようなやつです。
ちょっと鍋のアクとは違うかもしれません。
ドボドボとお湯を注ぐとフィルター内が撹拌されてアクが混ざってしまうので、円を描くようにそっとお湯を注ぐのがコツだそうです。

ちなみにアクが入ると『雑味』の原因になるとのことですが、アクを味わったことが無いので『雑味』とはどんな味なのか理解していません(『アク』抱き参らせていないので)。
プロフィール

一夢庵(M2)不便斎

Author:一夢庵(M2)不便斎
私の目の前の世界は、私が生まれてきた時に私に贈られたものである。
あなたもかつて世界を贈られたからこそ生きているのである。

私の世界は私が作り動かして行くのである。
私の世界の操縦桿を握るのは私だけ。

あなたの世界は?

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
フリーエリア
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
リンク
来客者数