化学平衡

高校ぐらいの化学の教科書で見たことがあるかと思う。
酢酸とエチルアルコールに酸または塩基を加えて反応させると酢酸エチルと水が生成する。
一方、酢酸エチルと水で同じ反応を行うと酢酸とエチルアルコールが生成する。
字面だけを見ると『どっちやねん!』と突っ込みたくなるところであるが、どちらも正解である。
これは化学平衡下での可逆反応と言うものである。

これらの反応は同時に起こっていて、その時の反応条件によって一定の割合のところで落ち着くのである。
例えば酢酸とエチルアルコールを1:1の割合で反応させるとする。
ある条件では酢酸:エチルアルコール:酢酸エチル:水の比率が0.3:0.3:0.7:0.7まで反応が進んで、そこで止まるということである。
もしあなたが、この反応を加熱還流で酢酸エチルを合成して、それを売り、生計を立てているとする。
反応せずに残る酢酸とエチルアルコールがもったいないと感じることだろう。
反応条件を変えずに、これらの無駄を減らすにはどうすればいいのか?
凝縮液から酢酸エチルか水を除去するのが手っ取り早い方法で、水を抜くのが一般的であろう。
可逆反応と言う本質は変えることはできなくても結果を変えることができるのである。

そして、私たちの世界において、世界を変えることはできずとも何かの動きによって状況を大幅に変えることもできるのである。何をどう変えればいいのかは各自が考えていくことであり、思考力と心の自由度や柔軟性が求められるところである。
薄々お気づきかも知れないが、力技でそうオチをつけるのである。
さらにお気づきのことと思う。
ニセ科学について、このところネタ切れの感がある。
ここを打開するには何らかの手を打って『平衡』をずらす必要があるのだが、ここにおいても思考力と心の自由度や柔軟性が求められるのは言うまでもないのである。
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