データのマジック

科学者は理論的に推測を行って仮説を立て、実験によってそれを検証する物である。
それはニセ科学者においても同じである。
実験データを解析するときに、その数字が持つ意味を考えるか否かによってその実験者の腕が問われるのであり、考えない者は二流と言われても仕方ないのである。
それもまたニセ科学者においても言えることである。

巷には様々なダイエット法があふれていて、TVの番組などで検証する企画というものが散見される。

体重 80kgの(肥満に悩む)女性が、この食事療法を2週間実践した結果、なんと2kgも体重が減りました!

などというコメントとともに、体重計に乗る女性の映像と、画面の隅に『えー』と驚く芸能人の顔が映し出される。
本来であれば、せめて1年ぐらいは様子を見たいところである(続けていくことについての難易度も含めて)。

現実的にはそれは難しいので、2週間とか1か月とかの短期間になるのは仕方のないことである。それならそれで、その『2kg』が有意差であることを示す必要がある。
統計的に検証するにはデータ数がそれなりに必要なので難しいかも知れない。では検証法が公正なものかどうかぐらいは示すべきである。

例えば、その体重が80kgで肥満に悩む女性に対してこの企画のテストモデルになってもらうところから(出来れば募集段階から)番組で紹介するべきである。

例えば、こういう形で依頼されていたとしたらどうだろうか?
なお、以下の話は私の勝手な憶測のもとでの話なので、そのつもりで聞き流してほしいと思うのである。

ここで、依頼交渉にあたるTV局関係者をA、被験者として選ばれた女性をDとする。
なぜDかは聞かないでほしい。

どこかのファミレスで食事をしながら企画の説明をする。
Dは好きに食事していいと言われ、遠慮なく注文。

A 『番組にご協力いただき、ありがとうございます。では企画について説明します』
(以下、ダイエットの内容を説明)

A 『この食事を2週間続けていただきます。そして、適宜、撮影に伺います。』
D 『その間の体重とかははかるんですか?』
A 『お手数ですが、毎日測定していただき、記録してください。』
D 『それだけで良いんですか?』
A 『あと、3日に1回でいいので、血液検査をさせてください。以上です。』

で、Dは食事を終えてダイエット開始時の撮影に入る。その時に体重も測定し、血液検査も行う。

ここで、質問である。
あなたが500mLペットボトル入りのミネラルウォーターを持って体重計に乗るとする。体重計の上で水を飲み干したら体重計の測定値は変化するだろうか?

2週間のダイエット終了後。収録は昼前。ダイエットプログラムでは昼食の少し前の時間である。

A (必要事項の説明の後)『これからスタジオで体重測定と血液検査を行います。』
D 『わかりました。』

ダイエット効果がゼロであっても、最初の食事分の体重は減るのではなかろうか?
ダイエットメニューなので、測定値は健康な状態に近くなっていると思われるが、これも食後と空腹時を比べたら、『下駄』をはかせることが可能である。
どれぐらいの体重減が見込まれるかは、肥満に悩みつつも、体重80kgを維持している若い女性の食欲に依存するところである。

ざっと考えてみた。
以上は何の根拠もない憶測である。
ただし、極端にうがった見方をすれば、全く不正をしないでもある程度の数値の操作が可能だということである。

こういうことを簡単に思いつく私の心は半端なく汚れていて、おそらく血液で言うところの『ドロドロ血液』のような状態なのであろう。もしあるなら、心のダイエット法を探して実践するべきなのかも知れないと思うのである。
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