自由の代償と言うもの

先週から担当し始めた仕事は、私にとって自由でやり易いのである。
一方で、完全にピン芸人であり、師匠もマネージャーもいない状態だと思う。
自分で方向性を考えて、やることを考えて、必要な機材を購入するための交渉を根気よく続ける。

私が生粋の研究者であれば投げ出すだろうと思うのであるが、そこそこ楽しんでいるのである。
先週、交渉の末に買ってもらったものは、糸鋸、ベニヤ板数枚、ちっちゃいボルト・ナットと蝶番。脱脂綿 1kg、木工用ボンド、ハンドドリル、グルーガン 他。

どう見ても、夏休みの工作の宿題のような買い物である。
あっさりとは買ってもらえない。手書きの図面を示しながら、何を作るかを説明し、それを使ってどんな実験をしてどんなデータをとるかを説明する。
とどめに、そのデータを解析するための理論と数式をまくし立てる。
自然対数に始まり、微分方程式と畳みかける。
最後に積分してとどめを刺すのである。

だいたいそのあたりで理解してもらって、承認されるのである。
『理解する』と言うのが、『わかった』なのか『わかった、わかった』なのかは、この際どうでも良い。
先々週、無人の部屋でうごめきつつ完成させた装置で先週から実験を開始。
今週に仕上げて解析。今週の後半は、ねじ込まれた学会出張。そして、来週の月曜日は定例の会議である。
そこで、『全員寝落ち』を目指すのである。

楽しみつつ、うまくいけば人に役立ててもらえるようなことを目指すことができ、やりたい放題。
理想的な形である。
ただし、このような自由は誰にでも薦められるものではない。
自由には代償がつきものであり、自由な状態を保つにはそれなりの強さが求められる。
そこでは、『空気が読めない』と言うことも強さの一部となるのである。
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