ガリレオの実験

ガリレオが行ったとされる有名な実験で、重さの異なる2つの金属球をピサの斜塔から落として、それらが同時に地面に落ちることから物体の落下速度が重さに寄らず一定であることを証明したというものである。確かそうだったと思う。


小学校の6年の担任は理科と体育を受け持っていて、理科を教えるときも頭が筋肉質であった。

今思うとその先生はかなり体罰の多い先生であった。授業中にしゃべっている生徒がいると前に呼び出し、左手でほっぺたを抓り上げて、右手でもう一方のほっぺたを平手打ちしたり、それでもうるさい生徒がいたら前に呼び出し、黒板に書くときに使う大型のコンパスでお尻を叩いたりしていた。さらには、連帯責任で椅子の上に正座させられて脛の部分に鉛筆を敷くという拷問まがいの体罰もあったと思う。


一方で、その先生はそこそこ人気があったのであるが、それはストックホルム症候群に近い何かがあったのではなかろうかと思わないでもない。

そんなことを言いつつも私もその先生は好きであった。


その先生が理科の授業で冒頭のガリレオの実験を取り上げて、『屋上から同じ大きさの鉄の球と紙の球を落としたらどちらが早く地面に落ちるか(無風状態で)?』と言う問題を出したのであった。私は問題の意図を読み(そう言うのを読むのは得意だが空気を読むのは苦手である)、『同時』と言う答えに1票であった。それは大多数の生徒と同じであった(空気を読む腕前とは別として)。

ただ一人、秀才で物知りのN君は確信をもって鉄の球と答えた。N君曰く『重さは同じだけど空気の抵抗が…』とのことで、さすがだと思ったのである。

この授業の冒頭で『1kgの鉄の球と1kgの紙の束、どっちが重い?』と言うつかみのネタがダダ滑りだったこともあり、微妙な空気が流れたのであった。


この後の顛末はよく覚えていないが、この微妙な空気と、N君が自分と同じく空気を読むのが苦手であるようだという変な親近感を感じたことだけが記憶に深く刻み込まれるのであった。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

一夢庵(M2)不便斎

Author:一夢庵(M2)不便斎
私の目の前の世界は、私が生まれてきた時に私に贈られたものである。
あなたもかつて世界を贈られたからこそ生きているのである。

私の世界は私が作り動かして行くのである。
私の世界の操縦桿を握るのは私だけ。

あなたの世界は?

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
フリーエリア
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
リンク
来客者数