喧嘩売ってる?

職場のほとんどが有機化学が専門の博士や修士である。

彼らは高い専門性を持つ反面、専門バカであることが多い。

科学の中の化学と言う分野の中でも有機化学を外れたら何も知らない手合いも珍しくないのである。


有機溶媒を大量に使う化学工場では静電気による火花が有機溶媒蒸気に引火して爆発に至る事故が少なくないのである。

静電気を帯びやすいかどうかの指標として、電気伝導度があげられる。

電気伝導度は電気抵抗の逆数で、電気を通しやすいかどうかの指標である。


学位として準学士(短大卒相当)の私は、学歴の上で専門性が低いとみなされる。それに対して『見返してやろう』とか『努力して高い専門性を身につけてのし上がってやろう』などと思わない私は、専門知識に関して『浅く広く』がモットーである。

そして、極めてマイナーなことをネタとして披露し、信じてもらえないことがしばしばある。


電気抵抗の単位は有名なので、目にしたことはあるかと思うが、オーム(Ω)である。

そしてその逆数である電気伝導度の単位は、今はジーメンス(S)が使われているが、昔は慣用的にオーム(英語表記で『ohm』)を逆に書いて、モー(英語表記で『mho』)と言うのが使われていた。そしてその単位記号はΩをひっくり返して℧(環境依存文字なので表示されないかもしれないがまさにΩを上下反転させた形)である。


この単位を初めて目にしたときの印象は『喧嘩売ってるのか?』であった。

仕事で、2種類以上の有機溶媒を混合したものの導電率を測定することがあり、膨大なサンプルを前にせっせと測定をこなしているのを、珍しがって見に来るやつがいたのでそんな小ネタを披露したのであるが、当然ながら信じてもらえなかった。


その中の何人かは『喧嘩売ってるのか?』と思ったに違いあるまい。

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