整理と分類

if さんのブログ『ぐれん』の記事で頭の中の整理について、図書館を例にして書かれている(頭の図書館1-4)。

とても分かりやすく説明されているので、これまで漠然としていたことが納得できた次第である。


そして、この記事を読みながら現実の情報の整理についての経験を思い出したのである。




私が勤める事業所は敷地内に工場と研究所が併設されている。

さらに、街中に立地しているために、安全確保に対しての取り組みに力を入れている。

工場などで、一般に取り組まれているヒヤリハット活動、つまり、事故には至らないものの危なかった体験を公開して情報を共有する活動であるが、この活動にも力を入れている。


だが、現実的には時系列ごとに提出された電子ファイルをフォルダに分類してネットワーク上で共有しているだけである。

それは、安全管理部署にとっては『整理されている』状況であり、必要に応じてその情報をとりだす側からは『年度ごとのフォルダに雑然と詰め込まれただけ』であった。

情報をとりだすときは、例えば『強いアルカリ性の薬品を大量に使う』とか『毒性のガスを発生する反応を実施する』とか、危険が予想される状況に対して、過去に類似のヒヤリハットがあればその状況を参考にすることを目的とするのである。


平たく言うと、時系列にまとまっていることよりも、内容ごと、類似の事例ごとにまとめられているのが理想である。


その差を説明するのに半年ばかり、さらにそれをデータベース化することのメリットについての説明でさらに半年を要した。そして、私も手伝う(無償で=業務外のボランティアで)と言う条件を付けて説得したが、半年をかけても失敗した。

ここで引き下がっては治まらないので、ヒヤリハット提出書類を作成しつつ、データベースに蓄積されてしまうという、エクセルのマクロを3日で完成させて、場内の提案制度を利用して広く公表した。

現状では、非公式でいくつかの職場が活用してくれている。

そして、提案制度は『他部署の仕事について提案するときは、その部署と相談・協力してすすめるべき』との暗黙のルールを無視して進めたことで、安全管理部署は『メンツを潰された』と解釈して、公式のものとして採用しないと判断して今に至る。


当時の私には、安全部署のことを『役所仕事しかできない莫迦の集まり』と考え、そう言う意味のことを公言してはばからなかったのである。そして、安全管理部署から見れば私は『言いたいことはわからないでもないが、テロっぽい過激な行動をする面倒な奴』であった。


出来ることなら、当時の私に教えてやりたいと思うのである。安全管理部署と私は『整理』と『整頓』を混同して議論し、ただただ混乱していたのだと。

そして、『整理』と『整頓』を両立することが困難な状況であっても、アイデアとツールの使い方次第で両立することができるのだということを。


そうすれば、無駄な時間を費やさずとも、もっと良い結果が実現していたのかもしれない。

今更ながら、海より深く反省である。

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