ウルトラ一家 ⑥

地球時間で半年が過ぎた。


これまでの経験を踏まえて、私はウルトラ一家のことをならず者集団とは断定できなくなっている。

かれらは、地球での『ミックスベジタブルの緑担当』や『海の牧羊犬』とは一線を画したものだと思うのである。


そして、私の報告もそう言う視点にたってのものとなってしまうのである。

いろいろと紛糾した結果、私の地球での任期が無期限に延長され、ウルトラ一家とも交渉役に任命された。実質的には左遷である。


交渉役の仕事柄、ウルトラの親父とは頻繁に話をすることになった。

親父と話すうちに私の中では一つの疑問が膨らんでいった。

私のいる宇宙社会ははたして宇宙において普遍的に正しい存在なのだろうか?

なぜ私は宇宙社会の価値観が正しいと思うのだろうか?

生まれた時からそう教え込まれていたからと言うことなのだろうか?

もし、私が同僚たちの言うようにウルトラの親父に丸め込まれているのだとしたとして、それとどこが違うのだろうか?


その夜、夢を見た。あの中年男の夢だ。


PCの画面には決してうまいとは思えない文章が書かれている。


生まれた時に与えられた自分の世界は、自分の判断に従って生きているもののみが生涯を通じて自分のものと出来る。自分は自分の世界を手放すことなく生きるという意味のことが書かれていた。


それを『投稿』した後、さらに書き続けた。

タイトルは『ウルトラ一家 ⑦』

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