空き缶 ⑤

その後も何度か恐ろしい夢を見る。
ある時は路上で無差別に人を襲い、ある時は違法薬物を売りさばく。
別な時はテロリスト、野心のために何人もの人を抹殺する権力者であったこともある。

ありとあらゆる悪事を夢で体験したころ、夜中に目を覚ました時に枕元に空き缶があるのに気付いた。
手に取ると意識が飛ぶ。


高次の私 『疲れただろ?』


私 『夢と分かっててもキツイな。まだまだ続くの?』


高次の私 『一通り終わった。そこでよく覚えておいてほしいのは、すべて現実に起こっていることだ。パラレル世界とも言う。』


私 『その世界で私はどうなる?家族は?』


高次の私 『君が持ちこたえた時点でその世界は消滅する。統合するとも言う。』


私 『統合されたらどうなる?』


高次の私 『その悪の存在を深く知り、飲み込むことができる。そして、君はより高い次元での君になる』


私 『それは君のこと?』


高次の私 『その通り。この課題は君の課題でもあり、私の課題でもある。私は見方を変えれば君や君の家族として生まれた魂をすべて自分のために利用していることになる。褒められたことではない。』


私 『でもそれは目的があってのことじゃないのか?』


高次の私 『確かにそうだ。しかし、君たちを利用していることに変わりはない。そしてこれらはすべて”さらに高次の存在”が与えた試練なのだ。それも今終わる。私たちは統合される。』


さらに高次の私 『さて、次の段階の試練に入る。それまではこの人生で好きに過ごして良い』


私 『いつまで続くんでしょうか?』


さらに高次の私 『それは私にもわからない。上には上が、下には下が限りなくいるのだから。そして上に行くのかそこで留まるのか、堕ちていくのか、どうするのも自由だ。ただし、君は低次から高次へ、世界を統合しながらここまで来た。ここから下に下がるということは、奈落の底に落ちるということを理解しておいてほしい。』


私の中から声が聞こえてくる。


内なる声 『私は、上に行こうとしている。それは上から下に至るすべての次元の自分が決めたこと。そしてここまで統合されてきたのだ』


目を覚ました。
酷く疲れている。
一度ゆっくり休んで充電したほうが良いと思う。
この人生は誰のもの何だろう?
間違いなく私のものである。
私とはいったい何だろう? この世界に投影された影でしかないのかもしれない。
私は『私になるために』この先も永遠と同じぐらいの時間をかけて成長しなければならないのだろう。
こんなことを脈絡もなく考えるのは、さっきの変な夢の所為だろうか。


<完>

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