技術史の先生

今日の昼ごろ。家内が出かけていった。しばらくして適当に昼食をとり、食器を洗っていた時のこと。
何の脈絡もなく、学生の頃のことを思い出した。

学生の頃、就職が内定した学生が落第するリスク回避の目的もあったと思うが、かなりの単位数で『選択科目』という任意履修の教科があった。
その一つに『技術史』と言うのがあった。
機械工学科の元教授の先生が非常勤講師として担当されていた。
今の技術ほど洗練されてはいないものの、よく考えられた技術をいとおしむように解説されていたのが印象的であった。
最も好きな教科の一つで、今の技術者としてのスタンスに少なからず影響を受けたと思う。
珍しくまじめに取り組んだ。

学年末のレポートを提出した後、しばらくして呼び出された。その時のやり取りを今でも覚えている。

先生 『君のレポートですが、素晴らしいです。本来なら満点(評価 10)をつけたいところですが、残念なことに字が汚い。非常に読みにくい。レポートは人に読ませるものと言う目的があるので、その点で減点をしたい。そのことを説明しておきたくてね。』

M2 『済みませんでした。』

先生 『本当は内容だけで評価すべきなんだが、どうしても信念をが曲げられないんだ。わかってくれますか?』

M2 『はい。丁寧に教えていただいてありがとうございます。』

先生 『わかってくれてありがとう。良い技術者になってくださいね。』

それから20年余り。お元気だとしてもかなり高齢だと思う。
申し訳ないが、未だにこの先生との約束を果たせていない。
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一夢庵(M2)不便斎

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