精度

『精度』と言う言葉に対して、一般にどのようなイメージが持たれるのだろうか?
私の推測では、『正しい値を正確に示すこと』のようなイメージが多数派ではないかと言うことである。

例えば、温度を測定するときに温度計を使用するのが一般的だと思うが、温度そのものは測ることはできないので、他の値を測って温度に変換するのが一般的である。
例えば科学の実験などで使う『アルコール温度計』や体温計などでも利用される『水銀温度計』は、ガラス管に封入された液体が加熱/冷却されたときの膨張率を温度に換算したものである。
余談だが、アルコール温度計の中身は、昔はアルコールが主流であったが、着色が消えやすいため、現在は炭化水素が主流だそうである。
また、デジタル式の体温計などは金属の抵抗値が温度に依存して変化することを利用したものである。

さて、精度である。
ある温度計が、25℃の水の温度を測った時、Aは50回測定を繰り返した時の値が25±1℃の範囲内、Bは27±0.2℃の範囲内に分布するという結果が得られた場合、精度が高いのはどちらだろうか?

続きを読む

スポンサーサイト

測るということ

私たちの周りには様々な測定値がある。
測定値には、その値を直接測るものと、別な測定値から間接的に測定するものとがある。

温度は間接的に測定される測定値の代表的なものである。
なじみ深い摂氏温度は水が氷る温度を0度、水が沸騰する温度を100度とした値である。

理科の実験などでおなじみの赤液温度計や水便温度計は、封入された液体の体積の温度変化を利用したものである。
一方、デジタル温度計やデジタル体温計などは金属センサーの抵抗値の温度変化を利用したものである。

私の知る限り、温度そのものを測るセンサーは存在しない。

さて、私はロッド鑑定をするのであるが、鑑定をしながら自分が何を感知して何を測定しているのか、いまいちよく分かっていないのである。
ネットで調べて観てもピンとこないのである。

例えば、『恋』というものの原理について調べてみて、『特定の異性を見た時に脳内に○○という物質が生成し、云々』などと言われても実感が無いようなものである。

ところで、これまでに承った鑑定依頼でのやり取りで、『○○さんの結果と違うが、どういうことか?』のようなご質問を受けることがしばしばある。
ほかの方の鑑定方法を知らない(自分の鑑定の原理すら知らない)私には答えようが無いのである。
鑑定の報酬を得ているのだから、『それに答えるのは義務』と言われることもあるのだが、答えられたためしがないのである。
申し訳ない限りなのであるが、やはり答えようが無い。
甚だ困ったものである。

色見本

*はな*さんのブログの記事『鵜呑み』を読んで、色見本のサイトのことを思い出してコメントさせていただいたのである。

ネット上にいくつか色見本サイトがあり、時々眺めて楽しんでいる。

仕事でグラフ、特に折れ線グラフを作ることが多い。
主に、実験データの経時変化(時間の経過による変化)を示すのであるが、5~6本の曲線を同時に表示するのが常である。
そして、私は原色を好まない傾向がある。
加えて、最新バージョンのエクセルで自動的に選択される配色が好きではない。

そこで、色見本から日本の伝統色のRGBの値を調べて利用するのである。
で、会議の説明では

M2 『この浅葱色は条件A、萌黄色は条件B、芥子色が条件C、それぞれの経時変化を・・・』

などと説明しますが、聞いている人はたいてい『青』とか『緑』などと表現し、伝統色の名称を使うという『プレイ』には乗ってくれないのが悲しいのである。
どっちが普通か、と言うことはどうでもいいのである。
私にとって、どっちが楽しいかが重要なのである。

などと言ってみた。
そして、『仕事で遊ぶな!』という、ある意味で尤もなツッコミは華麗にスルーするのである。

真面目に向き合う

私の職業は化学系の技術者である。
普段から化学と向き合って働いているのである。
そして、おそらくは職場の誰よりも真面目に向き合っているという自負がある。
働く姿勢としては不真面目なことこの上ないのであるが。

真面目に、真剣に化学と向き合ってみるといつも感じるのである。
化学的な思考、感覚のみでは限界がある。そして、私のような低レベルの科学的知識ではその限界のレベルは語るまでもないのであるが。

限界を超えるカギは化学以外の思考や感性なのだと個人的に思うのである。
物質Aと物質Bは、反応して物質Cを生じる性質がある。なぜか反応が進まない。
そういうことがしばしばある。
化学的思考でいると『反応する』か『反応しないか』の○×判断になりがちである。
化学的思考を離れて、考えてみると『反応しているが、箸がすすまないような雰囲気』が見えることがある。
そこに切り口があり、問題の突破口があるのだが、なぜそういう発想ができるのか理解しにくいそうである。
私から言うと『なぜはお前や』なのであるが。

そうして、日々ごまかしながらそれなりの仕事をするのである。
心の柔らかさを増していくことは大事だということである。

固液抽出

固体の可溶性成分を溶かし出す操作を『固液抽出』と言う。
例えば、オリーブオイルなどの植物油は大別して圧搾法で得られたものと抽出法で得られたものとがある。
圧搾とは力をかけて搾り取ることで、この方法で得られたものは主に食用として用いられる。
一方、抽出法とは植物油よりも沸点の低い有機溶剤で固液抽出したものを濃縮して有機溶剤を除去したものである。
この方法の場合、どうしても有機溶剤が微量に残留してしまうのである。
残留量は臨床試験に基づいて、安全とされるレベルであることを確認した『基準値』よりも低い値であることが求められる。
ちなみに、昔はノルマルヘキサンを使った抽出法で得られた油も食用として出回っていたが、慢性毒性として末梢神経への毒性が見出されたことから(化学的に同種の一連の物質では特異的)、今は抽出法ではほかの溶剤が使用されている。

さて、身近なところではお茶やコーヒーを淹れるという作業が固液抽出にあたる。
私の家ではコーヒーはもっぱら中細引きの豆を買い求め、ペーパーフィルターで淹れている。
いくつかのサイトでおいしいコーヒーの入れ方について解説されているが、私が実践しているのは以下の3点である。

①淹れる前にお湯で20秒ほど蒸らす
②円または渦巻きを描くようにお湯を注ぎ、アクが流れ落ちないようにする。
③空のコップを用意しておき、必要な量のコーヒーが入ったらフィルターごとコップの上に移す
→フィルターから落ちてくるコーヒーの最後の部分にはどうしてもアクが混入するので、飲む部分に混入させないためである。

①、②については一般に言われていることである。③はあるコーヒーの販売サイトで知ったことである。実際にやってみるとコーヒーの味がすっきりとしている(ように感じる)のを実感したのである。

コーヒーを淹れるときに、ある実験をしてみた。

コーヒー抽出実験①
ペーペーフィルターの上限までお湯を注ぎ、ペーパーフィルターの容積の1/3程度になったらお湯を上限まで補充する。これを繰り返してコーヒーを淹れる。

コーヒー抽出実験②
ペーペーフィルターの容積の半分程度までお湯を注ぎ、ペーパーフィルターの容積の1/3程度になったらお湯を容積の半分程度まで補充する。これを繰り返してコーヒーを淹れる。

現在、100%の確率で②のほうが『濃く感じる』という結果が得られている。これは抽出効率の経験則とも一致する結果である(ただし、実験対象は家内一人だけであるので、精度や一般性は定かではない)。

最後にお願いである。これはあくまで『お遊び』の範疇である。①と②では変わらなかった、あるいは逆に感じた方がおられた場合、笑ってすましてほしいのである。
また、私や家内の知人の方でこの記事を読まれた方は家内には、このことを知らせないでほしいのである。
そして、何より『その抽出の経験則って何ですか?』などの質問をどうかしないで欲しいのである。それは私にとって『バルス!』の呪文ほどに恐ろしいものだからである。
プロフィール

一夢庵(M2)不便斎

Author:一夢庵(M2)不便斎
私の目の前の世界は、私が生まれてきた時に私に贈られたものである。
あなたもかつて世界を贈られたからこそ生きているのである。

私の世界は私が作り動かして行くのである。
私の世界の操縦桿を握るのは私だけ。

あなたの世界は?

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
フリーエリア
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
リンク
来客者数